【調査】「猫好き」と「犬好き」を比べてみた

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皆さま、こんにちは。アニマルマーケターのボブです。

 今回の記事では、「猫好き」と「犬好き」の違いについて、ボブが独自に集計したアンケート(あなたは犬派?猫派?)の結果をもとに解説いたします。下にスクロール頂く前に、あなたはどちら派なのか頭に思い浮かべて頂けると幸いです。

仮説:よく見かける「猫好き」の正体

「猫」ブームはいつから起きたのか?にも記載したが、やはり近年「猫好き」は増えているように感じる。現に、各種snsのハッシュタグを見ても「猫好き」の多さを実感できる

Instagramハッシュタグ数とtiktokハッシュタグ数の犬猫比較表
Instagramハッシュタグ数とtiktokハッシュタグ数の#猫,#犬の比較表(2019年10月24日時点)
Instagramは”#猫:31.1M”に対し”#犬:16.8M”、tiktokは”#猫:1.3B view”に対し “#犬:885.4M view”

もはやこれらの事実から、「猫」をコンテンツとして利用しない手はない。一方で、「犬好き」はどこへ消えたのだろうか?今日までのペットブームを牽引してきた存在は「犬」のはずである。「猫」コンテンツはなぜここまで繁栄し、「犬」コンテンツが衰退したのか。私はある仮説を立てた。「猫好き」たちに話を聞くと、”猫全般が好き””種類はよくわからない”などの声が聞こえる。「犬好き」たちに話を聞くと、”〇〇犬が好き”

ん?もしかすると、「猫好き」たちは”猫種を問わず好き”なのではないだろうか?そして、「犬好き」たちは”犬種に拘りを持つ”のではないだろうか?

仮説の実証方法と内容説明

 早速、仮説を実証するために、Googleフォームでアンケートを作成した(参照:画像1)。アンケートのタイトルを「あなたは犬派?猫派?」にした理由は、回答前に仮説を読み取られ変なバイアスがかからぬよう、純粋に犬派・猫派かを問うアンケートに見せかけた。

画像1:アンケート内容
画像1:実際に使用したアンケート内容 性別→年齢→犬派?猫派?を回答後に、犬派は好きな犬種を、猫派は好きな猫種を回答し完了する。3問目でどちらともいえない/どちらでもないと回答した場合は、その時点で終了する。

 アンケートの回収期間、回収方法、回収総数は以下の通りだ。なお、アンケート回収目標数は300件だったため、24日をもって回収を停止した。

 アンケート回答者の属性は表1の通りである。表1をご覧頂く前に言い訳をしておきたい。私は28歳になる年齢であるが、主に友人・知人にお願いしたことで回答年代が20代(次いで10代以下、30代)と若年層に偏ってしまった。統計局が出している 年齢5歳階級別人口 と比較するといびつな回答年代になっているが、参考値として利活用して頂きたい。

表1:アンケート結果
表1:男女比は男性:50%,女性:49%,その他:1%。年代別では20代:62.8%,10代以下:13.8%,30代:12.2%,以下に続く。犬好き(犬の方が好きだ・どちらかといえば犬の方が好きだ):52.6%,猫好き(猫の方が好きだ・どちらともいえば猫の方が好きだ):33.7%,どちらともいえない・どちらでもない:13.8%。

実証結果

改めて、仮説を思い出そう。 今回のアンケートの目的は、「猫好き」たちは”猫種を問わず好き”なのではないだろうか? 「犬好き」たちは”犬種に拘りを持つ”のではないだろうか?の2つを確かめることであった。そのため、犬好きの方が多かったという結果については割愛し、「猫好き」と「犬好き」の最も好きな種類の回答割合をまずご覧頂きたい。(参照:図1、図2)

図1:「猫好き」が回答した最も好きな猫種の割合
図2:「犬好き」が回答した最も好きな犬種の割合

 仮説を立証するかの如く、面白い結果が得られた。「猫好き」のうち、41%もの人が”種を問わず”を選択した一方、「犬好き」はわずか13.9%であった。両者の比率の差の検定をしたところ、帰無仮説(猫好きと犬好きの回答の比率は等しい)を棄却したため、両者の回答の比率は等しくない、つまり有意な差があるといえる(p<0.01)。

比率の差の検定
比率の差の検定

結果から見えたこと

 今回の結果から、「猫好き」と「犬好き」の大きな違いを見出せた。まず、犬好きは好きな犬種が割れていることから、多くの人が”こだわりの”犬種を持つことが分かった。つまり「犬好き」ではなく「その犬種好き」と言い換えることができる。一方で、「猫好き」の多くは”種を問わず”好きであるため、言葉通りの「猫好き」が多いといえる。これは「犬」コンテンツに比べ「猫」コンテンツが伸びる要因の一つだと考えられる。

 実は表1より猫派より犬派の方が多い結果(※1,000人のネットアンケート調査をされた株式会社クロス・マーケティング様の結果からも犬派の方が多いと分かる)であったが、上記の観点を踏まえると、「猫好き」>「その犬種好き」の式が成り立ち、すなわち冒頭で述べたInstagram及びtiktokのタグ数(再生数)の違いについても説明できるだろう。

 今後については、本アンケートの結果から新たな不明点が出てきたため、時期をみて追調査を検討している。

 最後までお読みいただきありがとうございました。animal-marketing.comでは、皆さまのご参考となるような情報を発信していくサイトです。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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